Web制作・開発・コンサルティング|機械デザイン株式会社
先日まで、この場所には新年のご挨拶などを書いていたのですが、各方面からさまざまな反応をいただきました。
正月から近所で自殺があったことなどに触れまして
「世の中は不況のようですが、今年は明るく頑張りましょう」
…といった感じの内容だったのですが
「仕事を依頼してくれる方がご覧になるかも知れないのですから、もうちょっとカッコイイことを書いてください」
などと諭されたのでした。
弊社サイトをご覧になるのは、ほとんどが知り合いの方ばかりで、だからトップページの文章などは季節の節目に書き換える程度いいや、などと考えておりましたが、まぁそのような事情があり更新することにいたしました。
とはいえ突然なにか書けと言われても、週末のタモリ倶楽部を録画し損なってガッカリしたとか、そのような話題しかないなーと思っていたのですが、珍しくIT関連で非常に興味深いニュースがございましたので、それをご紹介しつつ、私の所感なども書こうと思います。
Googleが検索アルゴリズムの大改訂によりコンテンツファームを撃退(できたかな?)
この話題、要約すると、米Google社が同社サイトで得られるウェブ検索結果の 「有用度」 の向上に成功したらしいって話ですね。
検索結果の有用度。 ウェブのお仕事に関わっている方にはもちろんのこと、一般ユーザーにも関わりの大きい話です。
例えば 「腰が痛ぇ!」 などと思って、Googleで 「腰痛 対策」 と検索すると、確かに腰痛に関する情報がたくさん書いてある (ように見える) サイトに辿り着くのですが、よくよく読んでみると、誰でも知っている情報が繰り返し書かれているだけの文章だったり、そのわりに何かを売りつけようとする広告がたくさん表示されたり、そもそもこのサイトは誰がなんのために発信しているのか全く分からない、あれ?なんなんだこのサイト?…なんてことになったりします。
おもしろい映画の情報を知りたいとか、生活の知恵が欲しいとか、目的があって検索をしているのに、どうにも目的の情報に辿りつかず、薄っぺらい情報と広告ばっかり見せられるなぁ、なんてことがよくあるわけです。
場合によっては、何か書いてはあるけれど、どうも文法が…おかしい…正気な人が書いたとは思えないページに辿りついた、なんてこともあります。
どうしてこんなことが起こっているのでしょう。
例えば自分が自転車屋さんだったら、Googleで 「自転車」 と検索したときに自分の店のウェブサイトが最初に表示されてほしいですよね。
何かを売りたい人や、仕事が欲しい会社などがウェブサイトを作るときは、Googleの検索結果に自分のサイトが頻繁に表示されるように、いろいろな工夫を凝らします。 自分の商品を見てほしいのですから、これは当然ですね。 一般に SEO と呼ばれる施策です。
人に見られること・目立つことが、そのまま利益につながる。
Googleの検索結果で上位に表示されること=お金になる
ウェブでは、これが常識になりました。
ところが、世の中には極端な人がいるもので、中身はなんでもいいからとりあえず検索結果の上位に陣取る、という方法でお金儲けをする人が出てきたわけです。 当然と言えば当然の展開ですね。
Googleの検索結果は、人ではなく機械が作っていますので、有用な情報が無くとも、とにかく機械をだますことができれば自分のページを検索結果の上位に表示させることができます。 お金になります。
そこで利益を生みたい人たちは、Googleの機械をだます手段を研究し
このようなやり方が横行した結果、人々が本当に欲しい情報はGoogleの検索結果上位から追いやられてしまい、なんだか分からないページや、広告的なページが目立つようになってしまいました。
そこで今回、Google はこれらの 「実際は有用性が低いページ」 を上位に表示しないよう、シカケを改良した (らしい) のです。
効果のほどはまだ分かりませんが、よい方向だと思います。
ウェブ制作のお仕事をしていると 「SEO関連のノウハウはありますか?」 という質問をいただくことがあるのですが、そういうときちょっと困るんです。
たいしたノウハウを持っていないから困る、ってのもあるのですが。 …それは置いといて。
SEOができていないと物が売れないという現状は果たして正しいのか? という疑問がひっかかるのです。
日本は、大声で物を売ることで成功した国ではありませんよね。
商品を知ってもらう努力は大切ですが、職人的業種の方々にまでその努力を強いるような文化ではなかったように思います。
職人さんは宣伝のことで頭を悩ますよりも、本来の仕事に注力していただきたい。 その技術や経験が社会の力ですからね。
そして消費者側には品質の良し悪しを判断する力があって、その結果、より良い商品がヒットする。
そのような流れに美徳を感じる国民性だからこそ、「日本製」 の品質は向上したはずなんです。
今こうやって、清潔なサラダを食べたり、高性能なゲームで遊べるという、ハイクオリティな社会があるのは、我々のご先祖様が 「品質重視」 を掲げて頑張ってきたからだと思うんです。
声がでかい人が儲かる、という構造が進みすぎると、製品の品質が置き去りになっちゃうような気がして心配なんですよね。 腕のいい職人さんが、宣伝勝負に負けて廃業したら社会の損失ですよ、と。
そのうえ、インターネットで仕事をする人たちが率先して情報の精度を下げるようでは、ますますダメじゃないの、と思います。
(SEO対策を行うこと自体が悪いわけではありません。 やり方・考え方の問題です。 念のため)
さらに大声、さらに大声!そうしないと勝負に負ける! …だなんて。
「そんなの、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」 (モロボシダン談)
SEOに注力するというのは、もともと裏技というか、検索エンジンに対して合わせ打ちをするという行為であって、検索エンジンが十分に発達してくれれば不要になるはずのノウハウです。
現在の検索エンジンにはそこまで完全な嗅覚が備わっていないので、 SEOで勝負するという図式はもうしばらく続くでしょう。
しかし、本来企業がやるべきことは自社サービスの品質を向上させることです。 みんなが宣伝媒体の顔色を伺うことに一所懸命になってしまっている現状は、社会全体の前進という観点で言えばロスだらけだと思います。
一方で、ウェブ制作会社のなかには 「あなたの会社もSEOにお金を使わないと負けますよ」 「でも効果は保証しません、結果はGoogle次第ですから」 というような、無責任な煽り方をする企業もありますから、なんだか悲しい業界だなぁ、と思ってしまいます。
そんなわけで、これからウェブサイトを作られる企業の方々には、SEO対策に注ぎ込む費用を商品開発にまわして、より良い物を作って、世の中をハッピーにしてほしいなぁ、というようなことを、無責任に考えております。
今後のインターネットが、良い情報だけをピックアップできるような進化を遂げるのか、それは分かりません。
だけれど、それでも。 良い物を作る努力をする社会・良い物を認める力がある社会、それが本流。
IT はそれを補助するために進化するべきで、本流を邪魔する存在になってはいけないと思います。
そうでなければ、生活がつまらなくなってしまう。 お金が貯まった頃には、欲しい商品が無い社会になっちまいます。
同じ方が、Googleもどうなんだよ、という記事も書いてらっしゃいますのでこちらも。
アルゴリズムにしがみつくGoogleは明日の検索でピープルパワーのFacebookに負ける
正月から近所で自殺があったことなどに触れまして
「世の中は不況のようですが、今年は明るく頑張りましょう」
…といった感じの内容だったのですが
- 企業サイトのトップページで 「自殺」 という単語を見たのは初めてです
- 絶句しました
「仕事を依頼してくれる方がご覧になるかも知れないのですから、もうちょっとカッコイイことを書いてください」
などと諭されたのでした。
弊社サイトをご覧になるのは、ほとんどが知り合いの方ばかりで、だからトップページの文章などは季節の節目に書き換える程度いいや、などと考えておりましたが、まぁそのような事情があり更新することにいたしました。
とはいえ突然なにか書けと言われても、週末のタモリ倶楽部を録画し損なってガッカリしたとか、そのような話題しかないなーと思っていたのですが、珍しくIT関連で非常に興味深いニュースがございましたので、それをご紹介しつつ、私の所感なども書こうと思います。
Googleが検索アルゴリズムの大改訂によりコンテンツファームを撃退(できたかな?)
この話題、要約すると、米Google社が同社サイトで得られるウェブ検索結果の 「有用度」 の向上に成功したらしいって話ですね。
検索結果の有用度。 ウェブのお仕事に関わっている方にはもちろんのこと、一般ユーザーにも関わりの大きい話です。
例えば 「腰が痛ぇ!」 などと思って、Googleで 「腰痛 対策」 と検索すると、確かに腰痛に関する情報がたくさん書いてある (ように見える) サイトに辿り着くのですが、よくよく読んでみると、誰でも知っている情報が繰り返し書かれているだけの文章だったり、そのわりに何かを売りつけようとする広告がたくさん表示されたり、そもそもこのサイトは誰がなんのために発信しているのか全く分からない、あれ?なんなんだこのサイト?…なんてことになったりします。
おもしろい映画の情報を知りたいとか、生活の知恵が欲しいとか、目的があって検索をしているのに、どうにも目的の情報に辿りつかず、薄っぺらい情報と広告ばっかり見せられるなぁ、なんてことがよくあるわけです。
場合によっては、何か書いてはあるけれど、どうも文法が…おかしい…正気な人が書いたとは思えないページに辿りついた、なんてこともあります。
どうしてこんなことが起こっているのでしょう。
例えば自分が自転車屋さんだったら、Googleで 「自転車」 と検索したときに自分の店のウェブサイトが最初に表示されてほしいですよね。
何かを売りたい人や、仕事が欲しい会社などがウェブサイトを作るときは、Googleの検索結果に自分のサイトが頻繁に表示されるように、いろいろな工夫を凝らします。 自分の商品を見てほしいのですから、これは当然ですね。 一般に SEO と呼ばれる施策です。
人に見られること・目立つことが、そのまま利益につながる。
Googleの検索結果で上位に表示されること=お金になる
ウェブでは、これが常識になりました。
ところが、世の中には極端な人がいるもので、中身はなんでもいいからとりあえず検索結果の上位に陣取る、という方法でお金儲けをする人が出てきたわけです。 当然と言えば当然の展開ですね。
Googleの検索結果は、人ではなく機械が作っていますので、有用な情報が無くとも、とにかく機械をだますことができれば自分のページを検索結果の上位に表示させることができます。 お金になります。
そこで利益を生みたい人たちは、Googleの機械をだます手段を研究し
- 内容が無くても重要なキーワードを繰り返す
- 同じような内容で構わないからページをたくさん作る
- 文章を自動で作り、意味が通じなくてもなにか情報があるように見せかける
このようなやり方が横行した結果、人々が本当に欲しい情報はGoogleの検索結果上位から追いやられてしまい、なんだか分からないページや、広告的なページが目立つようになってしまいました。
そこで今回、Google はこれらの 「実際は有用性が低いページ」 を上位に表示しないよう、シカケを改良した (らしい) のです。
効果のほどはまだ分かりませんが、よい方向だと思います。
ウェブ制作のお仕事をしていると 「SEO関連のノウハウはありますか?」 という質問をいただくことがあるのですが、そういうときちょっと困るんです。
たいしたノウハウを持っていないから困る、ってのもあるのですが。 …それは置いといて。
SEOができていないと物が売れないという現状は果たして正しいのか? という疑問がひっかかるのです。
日本は、大声で物を売ることで成功した国ではありませんよね。
商品を知ってもらう努力は大切ですが、職人的業種の方々にまでその努力を強いるような文化ではなかったように思います。
職人さんは宣伝のことで頭を悩ますよりも、本来の仕事に注力していただきたい。 その技術や経験が社会の力ですからね。
そして消費者側には品質の良し悪しを判断する力があって、その結果、より良い商品がヒットする。
そのような流れに美徳を感じる国民性だからこそ、「日本製」 の品質は向上したはずなんです。
今こうやって、清潔なサラダを食べたり、高性能なゲームで遊べるという、ハイクオリティな社会があるのは、我々のご先祖様が 「品質重視」 を掲げて頑張ってきたからだと思うんです。
声がでかい人が儲かる、という構造が進みすぎると、製品の品質が置き去りになっちゃうような気がして心配なんですよね。 腕のいい職人さんが、宣伝勝負に負けて廃業したら社会の損失ですよ、と。
そのうえ、インターネットで仕事をする人たちが率先して情報の精度を下げるようでは、ますますダメじゃないの、と思います。
(SEO対策を行うこと自体が悪いわけではありません。 やり方・考え方の問題です。 念のため)
さらに大声、さらに大声!そうしないと勝負に負ける! …だなんて。
「そんなの、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」 (モロボシダン談)
SEOに注力するというのは、もともと裏技というか、検索エンジンに対して合わせ打ちをするという行為であって、検索エンジンが十分に発達してくれれば不要になるはずのノウハウです。
現在の検索エンジンにはそこまで完全な嗅覚が備わっていないので、 SEOで勝負するという図式はもうしばらく続くでしょう。
しかし、本来企業がやるべきことは自社サービスの品質を向上させることです。 みんなが宣伝媒体の顔色を伺うことに一所懸命になってしまっている現状は、社会全体の前進という観点で言えばロスだらけだと思います。
一方で、ウェブ制作会社のなかには 「あなたの会社もSEOにお金を使わないと負けますよ」 「でも効果は保証しません、結果はGoogle次第ですから」 というような、無責任な煽り方をする企業もありますから、なんだか悲しい業界だなぁ、と思ってしまいます。
そんなわけで、これからウェブサイトを作られる企業の方々には、SEO対策に注ぎ込む費用を商品開発にまわして、より良い物を作って、世の中をハッピーにしてほしいなぁ、というようなことを、無責任に考えております。
今後のインターネットが、良い情報だけをピックアップできるような進化を遂げるのか、それは分かりません。
だけれど、それでも。 良い物を作る努力をする社会・良い物を認める力がある社会、それが本流。
IT はそれを補助するために進化するべきで、本流を邪魔する存在になってはいけないと思います。
そうでなければ、生活がつまらなくなってしまう。 お金が貯まった頃には、欲しい商品が無い社会になっちまいます。
同じ方が、Googleもどうなんだよ、という記事も書いてらっしゃいますのでこちらも。
アルゴリズムにしがみつくGoogleは明日の検索でピープルパワーのFacebookに負ける



